vol.09『福島市 S邸のこだわり』
大胆な『らせん階段』がある太陽光発電のある家
機能性と遊び心を兼ね備えたモダンで個性的なリビングまわり
3人目の子どもが生まれることになり、住んでいた3LDKのアパートがいずれ手狭になると感じた。それまで家を建てるつもりはなかったが、出産前にマイホームを建てるしかないと腹を決めた。10歳と8歳、2人の娘たちを通い慣れた小学校から転校させたくないと思い、同じ学区内にある分譲地を見つけた。新しい家々が立ち並ぶ中で、個性的な家をつくるため打合せの度自分たちの思いを設計士に直接伝えられたのがよかった。彼が私たちの思いを汲んでくれたおかげで、遊び心あふれるモダンな家が完成した。
家の中には大きな吹き抜けがあり、南に面した窓から降り注ぐ陽の光が実に気持ちいい。吹き抜けは一般的に冬あたたまりにくいと言うが、わが家はエアコン1台だけで済んでいるので、この家の気密・断熱性能の高さを感じてもらえると思う。リビングには、好きなお酒を飾るために造り付けの棚を設けた。一日の仕事を終え家に帰ると、ここでの一杯が毎晩の欠かせない楽しみになっている。天井に埋め込んだLEDのあたたかな照明が心からのくつろぎを誘い、飲み慣れたお酒がより美味しくなるから不思議だ。リビングにいると、視線の先には個性的ならせん階段が目に入る。らせん階段はもともと自分が設けたいと思っていたのだが、設計士から提案のあった家の中心に置く大胆なプランを気に入って採用したのだ。その先には開放感を演出する全面ガラスブロックの間仕切り。どちらも機能性と遊び心を兼ね備えた、この家を象徴するこだわりの場所だ。もう一つ設けたか
ったのが太陽光パネルだ。余った電力は売ることができるため、毎月の生活費の足しになればと思い取り付けることにした。そのため南側の屋根を片流れにしてもらった。外観も個性的な印象になり、たいへん気に入っている。
共稼ぎで働く忙しい妻がこだわったのはオープンキッチン。広々使えるように収納を充実させ、子どもたちに目が行き届くようスペース全体を見渡せるようにした。アパートの時と比べると調理台は格段に広く、快適この上ない。何よりも毎日欠かさず料理する妻が、心から満足してくれているようで、夫の私としてはうれしい限りだ。
部屋間で服の貸し借りができる子ども部屋の便利なクローゼット
2階には生まれてくる赤ちゃんを含めた3人のために、それぞれ子ども部屋を設けた。長女と次女は年が近いので、服の貸し借りのためそれぞれの部屋から両方のクローゼットを開けられるようにした。クローゼットを抜けると、隣りの部屋に行けるのを遊園地気分で楽しんでいる娘たちの様子がなんとも微笑ましい。自分たちの部屋ができたことがうれしくてしょうがないようで、近所の友達を連れて来る時も笑顔あふれんばかりだ。
打ち合わせを重ねる度にどんどん楽しくなり、当初からは想像できない程のめり込んでいった家づくり。自由設計で建てたいと思える家を実現できたことに心底満足している。今は一生遊べる高いオモチャを手に入れたような喜びでいっぱいだ。これから先、妻と3人の娘たちと一緒に家族でどんな風に遊び尽くしていけるか、考えるだけでわくわくする毎日だ。




